北海道大学 工学院 機械・宇宙航空工学系 2020年8月実施 熱力学 問2
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
質量流速 0.0400 kg/s の空気が,定置されているコンプレッサーによって,圧力 200 kPa,温度 320 K の入口状態から,圧力 800 kPa,温度 500 K の出口状態まで,定常的に圧縮される。この圧縮過程で,1.00 kW の熱がコンプレッサーから周囲環境へ伝わっている。空気の運動エネルギーおよび位置エネルギーの変化は無視できるものとする。また,空気は理想気体とみなすことができ,定圧比熱を 1.007 kJ/(kg⋅K),定積比熱を 0.720 kJ/(kg⋅K),気体定数を 0.287 kJ/(kg⋅K) とする。以下の問いに答えなさい。ただし,周囲環境の圧力と温度を,それぞれ 100 kPa,300 K とする。なお,有効数字3桁(4桁まで計算して3桁で記載)で答えなさい。
(1) コンプレッサーがする単位時間あたりの仕事 [kW] を求めなさい。
(2) 空気(閉じた系)の単位時間あたりのエクセルギー(有効エネルギー)の増加量 [kW] を求めなさい。
(3) 空気を上記の入口状態から出口状態まで圧縮する時,熱力学第一法則と熱力学第二法則から,エントロピー生成が理論的に取り得る値の範囲を考慮して,コンプレッサーの単位時間あたりの理論最小仕事の式を導出しなさい。
(4) コンプレッサーの単位時間あたりの理論最小仕事 [kW] を求めなさい。
(5) (1) の単位時間あたりの仕事と (4) の単位時間あたりの理論最小仕事で,値に差が出る熱力学的な理由を答えなさい。
题目描述
质量流量为 0.0400 kg/s 的空气,经固定安装的压缩机,从入口压力 200 kPa、温度 320 K 的状态,定常压缩至出口压力 800 kPa、温度 500 K 的状态。在压缩过程中,压缩机以 1.00 kW 向周围环境散热。忽略空气动能和势能的变化,将空气视为理想气体,其定压比热为 1.007 kJ/(kg⋅K),定容比热为 0.720 kJ/(kg⋅K),气体常数为 0.287 kJ/(kg⋅K)。回答下列问题。环境压力、温度分别为 100 kPa、300 K。答案保留3位有效数字,先计算到4位,再以3位记载。
(1) 求压缩机每单位时间所做的功 [kW]。
(2) 求空气作为闭口系统时,每单位时间的火用(有效能)增加量 [kW]。
(3) 将空气从上述入口状态压缩至出口状态时,根据热力学第一、第二定律,并考虑熵生成理论上允许的取值范围,推导压缩机每单位时间理论最小功的表达式。
(4) 求压缩机每单位时间的理论最小功 [kW]。
(5) 说明 (1) 中每单位时间实际功与 (4) 中每单位时间理论最小功数值不同的热力学原因。
Kai
(1)
空気への入力仕事を正とする。定常流の第一法則より
W˙in=m˙cp(T2−T1)+Q˙out=0.0400×1.007×180+1.00,
W˙in=8.25kW.
(2)
比エントロピーと比体積の変化は
Δs=cplnT1T2−Rlnp1p2=0.0515446…kJ/(kg⋅K),
v1=p1RT1=0.4592m3/kg,v2=p2RT2=0.179375m3/kg.
指定された閉じた系の比エクセルギーは ϕ=(u−u0)+p0(v−v0)−T0(s−s0) なので
m˙Δϕ=m˙[cv(T2−T1)+p0(v2−v1)−T0Δs]=3.446164…kW,
m˙Δϕ=3.45kW.
ここでは通過する一定質量の空気を閉じた系として追跡した変化を流量倍している。流動仕事を含む流れのエクセルギー ψ=h−h0−T0(s−s0) とは異なる。
(3)
熱交換を周囲温度 T0 まで含めた系について、第一・第二法則は
W˙in=m˙Δh+Q˙out,S˙gen=m˙Δs+T0Q˙out≥0.
放熱を消去すると
W˙in=m˙(Δh−T0Δs)+T0S˙gen≥m˙(Δh−T0Δs).
等号は可逆極限である。したがって、入口・出口状態を固定し熱交換過程を変えられる理論限界は
W˙min=m˙[cp(T2−T1)−T0(cplnT1T2−Rlnp1p2)].
この比較で実際の放熱量1.00 kWまで固定するわけではない。可逆極限では Q˙out=−T0m˙Δs<0 となり、周囲から吸熱する。
(4), (5)
W˙min=6.631864…kW,W˙min=6.63kW.
実際には内部摩擦や有限温度差の熱伝達などによりエントロピーが生成される。
S˙gen=0.0400Δs+3001.00=0.00539512…kW/K,
W˙in−W˙min=T0S˙gen=1.62kW.
この差は不可逆性によるエクセルギー破壊、すなわち利用可能な仕事の損失であり、エネルギー自体が消えることではない。
Reference