北海道大学 情報科学院 情報科学専攻 生体情報工学コース 2022年8月実施 専門科目1 問1 (線形代数・ベクトル解析)
Author
Miyake
Description
Kai
(1)
(xy)(3113)(xy)
(2)
(1) で求めた行列
A=(3113)
の固有値を a とすると、
0∴ a=det(3−a113−a)=a2−6a+8=(a−2)(a−4)=2,4
である。
固有値 a=2 に属する固有ベクトルを求めるため
(1111)(uv)=(00)
とおくと u+v=0 であり、
固有値 a=4 に属する固有ベクトルを求めるため
(−111−1)(uv)=(00)
とおくと u=v である。
よって、行列
P=21(1−111), Q=21(111−1)
によって xy 平面を xy 平面に変換することで、 C の標準形が得られる。
(i) C は
(xy)PP−1APP−1(xy)=1
と書けるので、
(XY)=P−1(xy)=21(x−yx+y)
と変換することで、標準形
2X2+4Y2=1
を得る。
(ii) C は
(xy)QQ−1AQQ−1(xy)=1
と書けるので、
(XY)=Q−1(xy)=21(x+yx−y)
と変換することで、標準形
4X2+2Y2=1
を得る。
実対称行列 B の固有値を b とし、それに属する固有ベクトルを
v とする:
Bv=bv.
複素数の複素共役を ∗ で表し、
行列・ベクトルのエルミート共役を † で表すと、次が成り立つ:
v†B†=b∗v†.
B は実対称行列であり B†=B であるから、次のように書ける:
v†B=b∗v†.
そこで、
v†Bv は、次の2通りに計算できる:
v†Bvv†Bv=v†(Bv)=bv†v,=(v†B)v=b∗v†v.
v はゼロベクトルでないから
v†v=0 であり、
b=b∗ すなわち b は実数であることがわかる。
(1)
r=0 のとき、
∂x∂r∴ ∂x∂r3x=∂x∂x2+y2+z2=rx=r6r3−x⋅3r2⋅rx=r31−r53x2
であり、同様にして、
∂y∂r3y∂z∂r3z=r31−r53y2,=r31−r53z2
である。
よって、
divr3r=∂x∂r3x+∂y∂r3y+∂z∂r3z=0
がわかる。
(2)
閉曲面 S で囲まれる部分を V で表す。
(場合 I)
ガウスの発散定理より、
∬Sr3r⋅ndS=∭Vdivr3rdV=0 (∵ (1) )
がわかる。
(場合 II)
原点を中心とする半径 ε の球面を S0 とする。
ただし、 ε は十分小さく、 S0 は V の内部にあるとする。
また、 S0 に囲まれる部分を V0 とし、
V から V0 を除いた部分を V1 とする。
さらに、 S0 の外向きの単位法線ベクトルを n0 とする。
このとき、
∬Sr3r⋅ndS=∬S0r3r⋅n0dS0+(∬S0r3r⋅(−n0)dS0+∬Sr3r⋅ndS)=ε21⋅4πε2+∭V0divr3rdV0=4π
がわかる。