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中央大学 理工学研究科 情報工学専攻 2026年2月実施 一般入試(春季)問題IV

Author​

祭音Myyura (Based on 中央大学の公式解答例 refined with GPT 6 Astra)

Description​

問題 I は必答。問題 II~V のうち、2 問を選んで解答すること。

問題 IV.

グラフ G=(V,E)G=(V,E) の頂点に色を塗ることを考える。kk 個の色を用いて、どの辺の両端点も互いに異なる色で塗り分けるとき、GG は kk 彩色可能であるという。GG の頂点の彩色に必要な kk の最小値を彩色数とよび、χ(G)\chi(G) で表す。

図 1 は 3 彩色の例である。頂点 a から頂点 d の○の中にある数字が色を表す。隣接する頂点には異なる番号(色)が割り当てられていることが確認できる。この例では、隣接していない頂点 b と d には同じ番号(同じ色)が割り当てられている。

図1 3彩色の例・図2 6頂点のグラフ

  1. 図 2 のグラフの頂点をできるだけ少ない色で彩色せよ。解答欄には図 2 のグラフを描き、グラフの頂点を表す○の中に、色に対応する番号を書いて解答すること。

  2. 頂点 vv に接続する辺の数をその頂点の次数とよび、dvd_v で表す。以下は頂点彩色のアルゴリズムである。

    彩色アルゴリズム

    ステップ 1.頂点を次数の大きい順に並べ、v1,v2,…,vnv_1,v_2,\ldots,v_n とおく(つまり dv1≥dv2≥⋯≥dvnd_{v_1}\geq d_{v_2}\geq\cdots\geq d_{v_n} が成り立つ)。次数が同じ頂点はどちらを先にしてもよい。

    ステップ 2.v1,v2,…,vnv_1,v_2,\ldots,v_n の順に頂点を選び、各 viv_i に割り当て可能なもっとも小さい番号の色(viv_i に隣接する v1v_1 から vi−1v_{i-1} の頂点に使用されていない番号で最小のもの)を割り当てる。

    彩色アルゴリズムを図 2 のグラフに適用して得られる頂点の彩色を答えよ。解答欄には図 2 のグラフを描き、グラフの頂点を表す○の中に、色に対応する番号を書いて解答すること。ステップ 1 で定めた頂点の順序も答えよ。

  3. 彩色アルゴリズムは最小の色数で彩色するとは限らない。このアルゴリズムが χ(G)\chi(G) 個の色で彩色しないグラフ GG の例(グラフとステップ 1 の頂点の順序)を述べ、アルゴリズムが χ(G)\chi(G) 個の色で彩色しない理由を説明せよ。

  4. 彩色アルゴリズムは彩色数 χ(G)\chi(G) の上界を与えている。この上界を理由とともに答えよ。数式で記述してもよいし、文章で説明してもよい。

  5. 彩色数 χ(G)\chi(G) の下界として適切なものを答えよ。例などを使って分かりやすく説明すること。

题目描述​

问题 I 为必答题;从问题 II~V 中选择 2 题作答。

问题 IV

考虑给图 G=(V,E)G=(V,E) 的顶点着色。如果能用 kk 种颜色使每条边的两个端点颜色不同,则称 GG 可以进行 kk 着色。所需颜色数 kk 的最小值称为色数,记为 χ(G)\chi(G)。

图 1 为 3 着色的例子,顶点 a 至 d 的圆圈内数字表示颜色。相邻顶点分配不同的编号(颜色);不相邻的 b 和 d 使用相同的编号(颜色)。原图见上方图 1、图 2。

  1. 用尽可能少的颜色为图 2 着色。在答题区域画出图 2,并在表示各顶点的圆圈内写出对应颜色的编号。

  2. 与顶点 vv 相连的边数称为其度数,记为 dvd_v。考虑以下顶点着色算法。

    步骤 1:按度数从大到小排列顶点,记为 v1,v2,…,vnv_1,v_2,\ldots,v_n,即 dv1≥dv2≥⋯≥dvnd_{v_1}\geq d_{v_2}\geq\cdots\geq d_{v_n}。度数相同的顶点可任意排序。

    步骤 2:依次处理 v1,v2,…,vnv_1,v_2,\ldots,v_n。对每个 viv_i,选择当前可以使用的最小颜色编号,即在已处理且与 viv_i 相邻的顶点中尚未使用的最小编号。

    将该算法应用于图 2,写出着色结果。在答题区域画出图 2,并在各顶点圆圈内填写颜色编号;还须写出步骤 1 采用的顶点顺序。

  3. 该算法不一定使用最少颜色。给出一个未能用 χ(G)\chi(G) 种颜色着色的例子,包含图 GG 和步骤 1 的顶点顺序,并说明为何没有得到最少颜色数。

  4. 该算法给出了色数 χ(G)\chi(G) 的一个上界。写出上界并说明理由,可用公式或文字表述。

  5. 给出色数 χ(G)\chi(G) 的一个适当下界,并结合例子等作清楚解释。

Kai​

1. 最少色数による彩色​

頂点 {a,b,c,f}\{a,b,c,f\} は互いに全て隣接しており、完全グラフ K4K_4 をなす。従って少なくとも 4 色が必要である。一方、次の彩色は全ての辺の両端を異なる色にする。

(a,b,c,d,e,f)=(3,4,2,3,2,1).(a,b,c,d,e,f)=(3,4,2,3,2,1).

図2の4彩色(解答図、作図:祭音Myyura)

よって χ(G)=4\boxed{\chi(G)=4} である。

2. アルゴリズムの適用​

各頂点の次数は

df=5,dc=4,da=db=dd=3,de=2.d_f=5,\quad d_c=4,\quad d_a=d_b=d_d=3,\quad d_e=2.

従って、ステップ 1 で f,c,a,b,d,e\boxed{f,c,a,b,d,e} の順を選べる。ステップ 2 は次のように進む。

頂点先に彩色した隣接頂点の色割り当てる色
ffなし11
cc1122
aa1,21,233
bb1,2,31,2,344
dd1,21,233
ee1,31,322

結果は 1 の解答図と同じで、(a,b,c,d,e,f)=(3,4,2,3,2,1)(a,b,c,d,e,f)=(3,4,2,3,2,1) となる。

3. 最少色数にならない例​

頂点集合を U={u1,u2,u3}U=\{u_1,u_2,u_3\}、W={w1,w2,w3}W=\{w_1,w_2,w_3\} とし、uiwju_iw_j を i≠ji\ne j のときに限って辺とする。このグラフは長さ 6 の閉路であり、全頂点の次数は 2 である。二部グラフなので UU を色 1、WW を色 2 とすれば彩色でき、辺を持つから χ(G)=2\chi(G)=2 である。

全頂点の次数が等しいため、ステップ 1 では u1,w1,u2,w2,u3,w3u_1,w_1,u_2,w_2,u_3,w_3 という順が許される。この順で貪欲に彩色すると、

(u1,w1,u2,w2,u3,w3)=(1,1,2,2,3,3).(u_1,w_1,u_2,w_2,u_3,w_3)=(1,1,2,2,3,3).

6閉路の最適2彩色と貪欲3彩色(作図:祭音Myyura)

u2u_2 は色 1 の w1w_1 に隣接するため色 2 となり、w2w_2 も色 1 の u1u_1 に隣接するため色 2 となる。u3u_3 は色 1 の w1w_1 と色 2 の w2w_2 に隣接し、w3w_3 は色 1 の u1u_1 と色 2 の u2u_2 に隣接するので、いずれも色 3 が必要となる。従ってこの順序では最適な 2 色を超えて 3 色を使用する。

4. 上界​

最大次数を Δ(G)=max⁡v∈Vdv\Delta(G)=\max_{v\in V}d_v とする。頂点 viv_i の処理時に禁止される色は、既に彩色した隣接頂点の色だけであり、その種類数は高々 dvi≤Δ(G)d_{v_i}\leq\Delta(G) である。従って、色 1,2,…,Δ(G)+11,2,\ldots,\Delta(G)+1 のうち少なくとも一つは使用できる。

このアルゴリズムで高々 Δ(G)+1\Delta(G)+1 色の正しい彩色が得られるので、

χ(G)≤Δ(G)+1.\boxed{\chi(G)\leq\Delta(G)+1}.

5. 下界​

最大クリークの頂点数を ω(G)\omega(G) とすると、

ω(G)≤χ(G).\boxed{\omega(G)\leq\chi(G)}.

クリーク内の任意の 2 頂点は隣接するため、その頂点数と同じ数の異なる色が必要だからである。例えば図 2 には {a,b,c,f}\{a,b,c,f\} という 4 頂点クリークがあり、χ(G)≥4\chi(G)\geq4 と分かる。1 の 4 彩色と合わせれば最適性が確定する。

Reference​