中央大学 理工学研究科 情報工学専攻 2026年2月実施 一般入試(春季)問題I
Author
祭音Myyura (Based on 中央大学の公式解答例 refined with GPT 6 Astra)
Description
問題 I は必答。問題 II~V のうち、2 問を選んで解答すること。
問題 I.(全員解答すること)
1. 次の行列 An (n≥3) を考える。
An=a0⋮0x10a⋱⋯x2⋯⋱⋱0⋯0⋮0axn−1−x1−x2⋮−xn−1a.
例えば、n=3 の場合は次のようになる。
A3=a0x10ax2−x1−x2a.
(1) n=3 のときの行列式 ∣A3∣ を求めよ。
(2) n=4 のときの行列式 ∣A4∣ を求めよ。
(3) n≥4 のときの行列式 ∣An∣ を求めよ。
2. f(x,y)=3x2+6xy+3y2+x3+y3 の極値を求めたい。
(1) f(x,y) が点 (a,b) で極値をとるならば、fx(a,b)=fy(a,b)=0 であることを用いて、f(x,y) が極値をとる候補点を全て求めよ。
(2) 点 (a,b) を f(x,y) の極値の候補点とし、D=fxx(a,b)fyy(a,b)−fxy(a,b)2 とおくと、次の (i)、(ii)、(iii) が成り立つ。このことを用いて、(1) で求めた各点で極大値をとる、極小値をとる、極値をとらないのどれになるかを判定せよ。
(i) D>0 のとき、fxx(a,b)>0 ならば f(x,y) は (a,b) で極小値、fxx(a,b)<0 ならば f(x,y) は (a,b) で極大値をとる。
(ii) D<0 のとき、f(x,y) は (a,b) で極値をとらない。
(iii) D=0 のとき、f(x,y) が (a,b) で極値をとるかどうかは D の値だけでは判定できない。
题目描述
问题 I 为必答题;从问题 II~V 中选择 2 题作答。
问题 I(全员必答)
1. 考虑下列 n 阶矩阵(n≥3):
An=a0⋮0x10a⋱⋯x2⋯⋱⋱0⋯0⋮0axn−1−x1−x2⋮−xn−1a.
例如,当 n=3 时,
A3=a0x10ax2−x1−x2a.
(1) 求 n=3 时的行列式 ∣A3∣。
(2) 求 n=4 时的行列式 ∣A4∣。
(3) 求 n≥4 时的行列式 ∣An∣。
2. 求函数 f(x,y)=3x2+6xy+3y2+x3+y3 的极值。
(1) 若 f 在 (a,b) 处取得极值,则 fx(a,b)=fy(a,b)=0。利用这一必要条件,求出全部极值候选点。
(2) 设 (a,b) 为极值候选点,并令 D=fxx(a,b)fyy(a,b)−fxy(a,b)2。利用以下 (i)、(ii)、(iii),判断 (1) 中各候选点是极大值点、极小值点,还是不取极值的点。
(i) 当 D>0 时,若 fxx(a,b)>0,则 f 在 (a,b) 处取极小值;若 fxx(a,b)<0,则取极大值。
(ii) 当 D<0 时,f 在 (a,b) 处不取极值。
(iii) 当 D=0 时,仅凭 D 的值无法判断 f 是否在 (a,b) 处取极值。
Kai
1. 行列式
(1)
第 1 行で余因子展開すると、
∣A3∣=a(a2+x22)+ax12=a3+a(x12+x22).
(2)
同様に第 1 行で展開して、
∣A4∣=a{a3+a(x22+x32)}+a2x12=a4+a2(x12+x22+x32).
(3)
x=(x1,…,xn−1)T と書くと、
An=(aIn−1xT−xa).
a=0 のとき、最終行から第 i 行の xi/a 倍を引く操作を i=1,…,n−1 について行う。この操作で行列式は変わらず、最終行の最後の成分は a+∑ixi2/a となる。よって、
∣An∣=an+an−2i=1∑n−1xi2.
両辺は a の多項式なので、この恒等式は a=0 にも成立する。実際、a=0 では行列の階数が高々 2<n であり、行列式は 0 である。
2. 極値
(1) 候補点
fx=6x+6y+3x2,fy=6x+6y+3y2.
両者を 0 とおいて差を取ると、(x−y)(x+y)=0。
- x=y の場合、x2+4x=0 より (x,y)=(0,0),(−4,−4)。
- x=−y の場合、x2=0 より (x,y)=(0,0)。
したがって候補点は (0,0),(−4,−4) である。
(2) 判定
fxx=6+6x,fyy=6+6y,fxy=6.
(−4,−4) では D=(−18)2−62=288>0、fxx=−18<0 だから極大点である。その値は
f(−4,−4)=64.
(0,0) では D=0 なので、直接近傍の符号を調べる。s=x+y、d=x−y とすると、
f(x,y)=3s2+4s3+3sd2.
d=0、s=t>0 に沿って原点に近づくと f=3t2+t3/4>0。一方、d=t、s=−t2/8 に沿って近づくと、
f=−643t4−2048t6<0(t=0).
原点の任意の近傍に正の値を取る点と負の値を取る点があるため、原点は鞍点であり、極値を取らない。従って、極大値は 64、極小値は存在しない。
Reference