中央大学 理工学研究科 情報工学専攻 2025年2月実施 一般入試(春季)問題I
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 6 Astra)
Description
問題 I は必答。問題 II~V のうち、2 問を選んで解答すること。
問題 I.(全員解答すること)
1. 次の行列 A に関して、問に答えよ。
A=9−42232−443
(1) A の固有多項式(特性多項式ともいう)Φ(λ) を求めよ。
(2) A の固有値(特性根ともいう)と、各固有値に対応する固有ベクトルをそれぞれ求めよ。
(3) A を対角化した A を P−1AP=A として求めたい。P と A を答えよ。
(4) P−1 を求めよ。
2. 次の問に答えよ。
(1) f(x) と g(x) を n 回連続微分可能な実変数実数値関数とする。
∫f(x)g(n)(x)dx=f(x)g(n−1)(x)−f′(x)g(n−2)(x)+f′′(x)g(n−3)(x)−⋯+(−1)n−1f(n−1)(x)g(x)+(−1)n∫f(n)(x)g(x)dx
を数学的帰納法で証明せよ。ここで、f(k)(x) は f の k 次導関数を表している。
(2) F(x) を 2n 次多項式とする。F(x) が (n−1) 次以下の実係数の任意の多項式 Q(x) に対して、
∫−11Q(x)F(n)(x)dx=0
を満たすとする。(1) を用いて F(x) とその 1 次から (n−1) 次までの導関数に関する条件を求めよ。また、それを基に F(x) は F(x)=C(x−1)n(x+1)n(C は任意の定数)のように表せることを示せ。
(3) (2) の F(x) において、C=2n⋅n!1 とし、F(x) を n 回微分した n 次多項式を Pn(x) とする。つまり、
Pn(x)=2n⋅n!1dxndn(x−1)n(x+1)n
とする。この Pn(x) はある多項式 G(x) を用いて、
Pn(x)=2n1(x+1)n+2n1(x−1)n+(x−1)(x+1)G(x)
と表せることを示せ。n 回連続微分可能な実変数実数値関数 f(x) と g(x) について
(f(x)g(x))(n)=k=0∑n(kn)f(n−k)(x)g(k)(x)
が成り立つことを用いてよい。
(4) Pn(1),Pn(−1) を求めよ。
题目描述
问题 I 为必答题;从问题 II~V 中选择 2 题作答。
问题 I(全员必答)
1. 对下列矩阵 A 回答问题。
A=9−42232−443
(1) 求 A 的特征多项式 Φ(λ)。
(2) 求 A 的特征值及各特征值对应的特征向量。
(3) 用 P−1AP=A 将 A 对角化,给出 P 和 A。
(4) 求 P−1。
2. 回答下列问题。
(1) 设实变量实值函数 f(x),g(x) 均可连续求导 n 次。用数学归纳法证明
∫f(x)g(n)(x)dx=f(x)g(n−1)(x)−f′(x)g(n−2)(x)+f′′(x)g(n−3)(x)−⋯+(−1)n−1f(n−1)(x)g(x)+(−1)n∫f(n)(x)g(x)dx.
其中 f(k)(x) 表示 f 的 k 阶导数。
(2) 设 F(x) 是 2n 次多项式,且对任意次数不超过 n−1 的实系数多项式 Q(x),均有
∫−11Q(x)F(n)(x)dx=0.
利用 (1),求 F 及其 1 至 n−1 阶导数应满足的条件,并据此证明 F(x) 可以写成 C(x−1)n(x+1)n,其中 C 是任意常数。
(3) 在 (2) 的 F 中取 C=1/(2nn!),将 F 求导 n 次得到的 n 次多项式记为 Pn,即
Pn(x)=2nn!1dxndn(x−1)n(x+1)n.
证明存在多项式 G,使
Pn(x)=2n1(x+1)n+2n1(x−1)n+(x−1)(x+1)G(x).
可以使用乘积求导公式:对于均可连续求导 n 次的实变量实值函数 f,g,
(f(x)g(x))(n)=k=0∑n(kn)f(n−k)(x)g(k)(x).
(4) 求 Pn(1) 和 Pn(−1)。
Kai
1(1) 特性多項式
Φ(λ)=det(λI−A) と定めると、
Φ(λ)=λ3−15λ2+71λ−105=(λ−3)(λ−5)(λ−7).
det(A−λI) を採用する流儀では、この式全体の符号が反転する。
1(2) 固有値と固有ベクトル
固有値は 3,5,7。各 (A−λI)v=0 を解くと、対応する固有ベクトルはそれぞれ
λ=3:c1−11,λ=5:c101,λ=7:c−110,(c=0).
1(3) 対角化
上の固有ベクトルを列として並べて、
P=1−11101−110,A=300050007.
異なる固有値に属する固有ベクトルは一次独立であり、AP=PA より P−1AP=A となる。
1(4) 逆行列
P−1=−11−1−110101.
実際に P−1P=I が成り立つ。
2(1) 反復部分積分
不定積分の等式は積分定数の差を除いて考える。n=1 は通常の部分積分
∫fg′dx=fg−∫f′gdx
である。n のときの公式を仮定し、f′ と g に適用すると、
∫fg(n+1)dx=fg(n)−∫f′g(n)dx=fg(n)−j=0∑n−1(−1)jf(j+1)g(n−1−j)−(−1)n∫f(n+1)gdx=j=0∑n(−1)jf(j)g(n−j)+(−1)n+1∫f(n+1)gdx.
これは n+1 の公式である。従って全ての正整数 n について成立する。
2(2) 積分条件から従うこと
Q(n)=0 なので、(1) より与えられた条件は
j=0∑n−1(−1)j[Q(j)(x)F(n−1−j)(x)]−11=0,(degQ≤n−1)
と同値である。例えば Q=xr (r=0,…,n−1) を代入すれば、端点値についての n 本の線形条件が得られる。
ただし、この条件だけから F=C(x−1)n(x+1)n は導けない。n=1、F(x)=x2+1 なら、定数 Q=q に対して ∫−11qF′(x)dx=∫−112qxdx=0 だが、F は C(x2−1) の形ではない。
正確には、与えられた条件を満たす F の一般形は
F(x)=C(x−1)n(x+1)n+R(x),degR≤n−1
である(2n 次なら C=0)。これを示すため、H(x)=(x−1)n(x+1)n とおく。H とその n−1 次までの導関数は ±1 で零なので、(1) より H(n) は全ての Q に直交する。
C を F の最高次係数とし、R=F−CH とおけば degR≤2n−1、従って degR(n)≤n−1。直交条件に Q=R(n) を代入して
∫−11(R(n)(x))2dx=0
を得る。よって R(n)=0、すなわち degR≤n−1 である。
設問の結論を得るには、例えば F(j)(1)=F(j)(−1)=0 (j=0,…,n−1) という端点条件を追加すればよい。この場合、±1 はいずれも少なくとも n 重根なので、次数から F=C(x−1)n(x+1)n と確定する。以下では (3) が明示した F を用いる。
2(3) Pn の表示
ライプニッツの公式より、
Pn(x)=2nn!1k=0∑n(kn)×k!n!(x−1)k(n−k)!n!(x+1)n−k=2n1k=0∑n(kn)2×(x−1)k(x+1)n−k.
k=0,n の項はそれぞれ 2−n(x+1)n、2−n(x−1)n。残りの各項は (x−1)(x+1) を因子に持つ。従って求める表示が成立し、具体的には
G(x)=2n1k=1∑n−1(kn)2×(x−1)k−1(x+1)n−k−1
と取れる。n=1 では空和を 0 とする。
2(4) 端点の値
(3) の表示に代入して、
Pn(1)=1,Pn(−1)=(−1)n.
Reference