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電気通信大学 情報理工学研究科 情報学専攻 2025年8月実施 選択問題 離散数学

Author

祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)

Description

問1

命題変数 P,Q,RP,Q,R の真偽値を選び、次の論理式を真にせよ。

  1. ¬PQ¬R\neg P\land Q\land\neg R
  2. ¬(¬QR¬P)\neg(\neg Q\lor R\lor\neg P)
  3. (¬¬(QR)¬(P¬R))Q(\neg\neg(Q\Rightarrow R)\land\neg(P\lor\neg R))\land Q
  4. ¬((((¬PR)Q)¬Q))\neg((((\neg P\land R)\land Q)\Rightarrow\neg Q))

選択肢の番号は (T,T,T)(T,T,T) から (F,F,F)(F,F,F) までを順に 0,1,,70,1,\ldots,7 とする。

問2

a,b,ca,b,c を正の整数、Prime(a)\operatorname{Prime}(a) を「aa は素数」、 Odd(a)\operatorname{Odd}(a) を「aa は奇数」を表す述語とする。 量化記号と論理結合子を補い、次を述語論理式で表せ。

  1. Prime(c)\operatorname{Prime}(c)
  2. 素数は無限に存在する。
  3. 7 より大きい奇数は 3 個の素数の和で表せる。

問3

  1. X=n|X|=n のとき、写像 f:XXf:X\to X のうち、全射でも単射でもないものの数を求めよ。

  2. f:XYf:X\to Y, g:YZg:Y\to Z に対し、次が常に成り立つか答えよ。

    • gfg\circ f が単射なら ff は単射である。
    • gfg\circ f が単射なら gg は単射である。
    • gfg\circ f が全射なら ff は全射である。
    • gfg\circ f が全射なら gg は全射である。
  3. 次の集合の要素数を求めよ。

    {},{1,,{a,b,{c}}},{1,2,3}{a,b}.\{\varnothing\},\qquad \{1,\varnothing,\{a,b,\{c\}\}\},\qquad \{1,2,3\}^{\{a,b\}}.
  4. 空でない相異なる集合 A,B,CA,B,C について

    AB=ACB=CA\cap B=A\cap C\ne\varnothing\Rightarrow B=C

    の反例を考える。A+B+C|A|+|B|+|C| の最小値と、そのときの ABC|A\cap B\cap C|, ABC|A\cup B\cup C| を求めよ。

問4

X={0,1,,8}X=\{0,1,\ldots,8\}Y={0,1,,79}Y=\{0,1,\ldots,79\} とし、 f:XYf:X\to Y から

f~(x1,x2)=(f(x1)+f(x2))mod80,(x1,x2)X2\widetilde f(x_1,x_2) =(f(x_1)+f(x_2))\bmod80,\qquad(x_1,x_2)\in X^2

を定める。

  1. f~\widetilde f が単射である条件を ff を用いずに書け。
  2. f~:DY\widetilde f:D\to Y と書いたとき D|D| を求めよ。
  3. この形の単射 f~\widetilde f は存在するか。

問5

ii ターン目には 0 個から ii 個まで石を取れ、最後の石を取った人が勝つ。 先手が奇数ターン、後手が偶数ターンを担当する。

  1. 石が X=1,4,9X=1,4,9 個のとき、先手の必勝戦略を示せ。
  2. X=k2X=k^2 のとき、先手が必ずちょうど 2k12k-1 ターン目に勝つことを 数学的帰納法で示せ。これにより 2025=4522025=45^2 の場合を結論せよ。

题目描述

题目依次考查命题逻辑与谓词逻辑、映射和集合的基数、复合映射的单射与满射、 鸽巢原理,以及一个每回合可取石数递增的取石游戏。要求填写选择题结果, 判断映射性质,证明指定单射不存在,并用数学归纳法给出先手必胜策略。

Kai

問1

各論理式を真にする真偽値と選択肢番号は

(P,Q,R)選択肢(1)(F,T,F)5(2)(T,T,F)1(3)(F,T,T)4(4)(F,T,T)4\begin{array}{c|c|c} & (P,Q,R)&\text{選択肢}\\\hline (1)&(F,T,F)&5\\ (2)&(T,T,F)&1\\ (3)&(F,T,T)&4\\ (4)&(F,T,T)&4 \end{array}

である。

問2

(1)

Prime(c)    (c>1)¬ab((1<a<c)(1<b<c)(ab=c)).\boxed{ \operatorname{Prime}(c)\iff (c>1)\land\neg\exists a\exists b\, ((1<a<c)\land(1<b<c)\land(ab=c)) }.

空欄の選択肢は 2,6,6\boxed{2,6,6} である。

(2)

ab((b>a)Prime(b)).\boxed{\forall a\exists b\,((b>a)\land\operatorname{Prime}(b))}.

空欄の選択肢は 4,6\boxed{4,6} である。

(3)

a(((a>7)Odd(a))bcd[t](Prime(b)Prime(c)Prime(d)a=b+c+d)).\boxed{ \forall a\left(((a>7)\land\operatorname{Odd}(a)) \Rightarrow\exists b\exists c\exists d\, \begin{aligned}[t] (&\operatorname{Prime}(b)\land\operatorname{Prime}(c)\\ &\land\operatorname{Prime}(d)\land a=b+c+d) \end{aligned} \right) }.

空欄の選択肢は 1,8\boxed{1,8} である。

問3

(1)

XX から XX への写像は nnn^n 個である。 有限集合上では単射と全射はいずれも全単射であり、その個数は n!n! である。 よって

nnn!.\boxed{n^n-n!}.

(2)

順に

常に成り立つ,常には成り立たない,常には成り立たない,常に成り立つ\boxed{\text{常に成り立つ},\quad \text{常には成り立たない},\quad \text{常には成り立たない},\quad \text{常に成り立つ}}

である。選択肢番号では 0,1,1,0\boxed{0,1,1,0} となる。

(3)

第 3 の集合は {a,b}\{a,b\} から {1,2,3}\{1,2,3\} への写像全体である。したがって

1,3,32=9.\boxed{1,\quad3,\quad3^2=9}.

(4)

例えば

A={1},B={1,2},C={1,3}A=\{1\},\qquad B=\{1,2\},\qquad C=\{1,3\}

とすれば反例になる。総要素数が 4 以下なら、等しい非空共通部分をもちつつ 三集合を相異ならせることはできない。よって

A+B+C=5,ABC=1,ABC=3.\boxed{|A|+|B|+|C|=5,\quad |A\cap B\cap C|=1,\quad|A\cup B\cup C|=3}.

問4

(1)

p,qX2,pqf~(p)f~(q).\boxed{ \forall p,q\in X^2,\quad p\ne q\Rightarrow\widetilde f(p)\ne\widetilde f(q) }.

(2)

D=X2D=X^2 なので

D=92=81.\boxed{|D|=9^2=81}.

(3)

D=81>Y=80|D|=81>|Y|=80 である。鳩の巣原理により

単射は存在しない.\boxed{\text{単射は存在しない}}.

問5

(1)

  • X=1X=1:第 1 ターンに 1 個取る。
  • X=4X=4:第 1 ターンに 1 個取る。後手が第 2 ターンに rr(0r2)(0\le r\le2) 取ったら、第 3 ターンに 3r3-r 個取る。
  • X=9X=9:第 1 ターンに 1 個取る。第 2 ターンの後手の取得数を rr とし、 第 3 ターンに 3r3-r 個取る。第 4 ターンの後手の取得数を ss とし、 第 5 ターンに 5s5-s 個取る。

いずれも先手が最後の石を取る。

(2)

k=1k=1 では第 1 ターンに 1 個取ればよい。

命題を「石が十分にある限り、先手は第 2k12k-1 ターンまでの累計取得数を ちょうど k2k^2 個にできる」と強める。これが kk で成立すると仮定する。 第 2k12k-1 ターンまで同じ戦略を用いた後、第 2k2k ターンに後手が rr(0r2k)(0\le r\le2k) 取ったら、先手は第 2k+12k+1 ターンに 2k+1r2k+1-r 個取る。これは許される範囲内であり、二つのターンで 2k+12k+1 個が取られる。したがって累計は

k2+(2k+1)=(k+1)2k^2+(2k+1)=(k+1)^2

個となる。よって命題は k+1k+1 でも成立する。

よって数学的帰納法により、X=k2X=k^2 なら先手は必ず第 2k12k-1 ターンに勝つ。 2025=4522025=45^2 なので、

X=2025 でも先手必勝\boxed{X=2025\text{ でも先手必勝}}

である。