電気通信大学 情報理工学研究科 情報学専攻 2024年8月実施 選択問題 離散数学
Author
祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)
Description
次の推論を命題論理で調べ、空欄 1〜19 を選択肢から埋めよ。
-
P を「プログラムが正しく動作する」、Q を「エラーメッセージが出ない」
とすると、推論は
((P⇒Q)∧Q)⇒P
で表される。4 通りの真理値と、推論が正しいかを答えよ。
-
P,Q,R,S をそれぞれ「ナカタさんが機械を組み立てた」「部品を加工した」
「部品を購入した」「購入履歴がある」とすると、推論は
((P⇒(Q∨R))∧(R⇒S)∧¬S∧¬Q)⇒¬P
で表される。同値変形で空欄を埋め、推論の正誤を答えよ。
-
P,Q,R,S,T をそれぞれ「装置 A が使える」「装置 B が使える」
「実験が成功する」「気温が 20 度以上」「ヤマダ教授が不在」とすると、
(((P∨Q)⇒R)∧(S⇒¬P)∧(T⇒¬Q)∧(S∧¬T))⇒R
を同値変形し、推論の正誤を答えよ。
空でない集合 A,B,C,D について答えよ。
- A∪B⊆C∪D のとき、任意の x∈B が満たす関係を答えよ。
- A∩B=∅、C⊆A⊊D のとき、任意の
x∈B が満たす二つの関係を答えよ。
- (1)、(2) の条件がすべて成り立つとき、さらに得られる要素関係と集合の包含関係を答えよ。
- A∪B⊆C∪D に二つの条件を追加して B−D=C を導け。
X={1,2,3,…} とする。空でない集合 Y と全射 f:X→Y に対し、
g(y)=min{x∈X∣f(x)=y}
により g:Y→X を定める。
- Y={0,1,2} のとき、f,g の具体例を示せ。
- f∘g が Y 上の恒等写像であり、g が単射であることを、空欄を埋めて示せ。
- X=Y かつ g が全射となる具体例を示せ。
n≥2 とし、De Morgan の法則
(i=1⋃nXi)c=i=1⋂nXic
を数学的帰納法で証明せよ。まず n=2 を要素関係と二つの包含関係から示し、
次に n=k から n=k+1 を導け。
题目描述
第 1 题用真值表和等价变形判断三段推理是否有效;第 2 题填写集合元素关系和包含关系;
第 3 题研究满射每个纤维中的最小原像所定义的映射,证明其右逆与单射性质并构造例子;
第 4 题用数学归纳法证明有限多个集合的 De Morgan 定律。
Kai
(1)
真理値表は
| P | Q | ((P⇒Q)∧Q)⇒P |
|---|
| 1 | 1 | 1 |
| 1 | 0 | 1 |
| 0 | 1 | 0 |
| 0 | 0 | 1 |
である。反例 (P,Q)=(0,1) があるので誤った推論である。
[1],[2],[3],[4],[5]=1,1,0,1,誤った推論
選択肢番号では
1,1,0,1,3
となる。
(2)
(R⇒S)∧¬S≡¬S∧¬R
であり、前件全体は
¬P∧¬Q∧¬R∧¬S≡¬(P∨Q∨R∨S)
となる。したがって推論式全体は
P∨Q∨R∨S∨¬P
となり恒真式である。
空欄内容選択肢番号6¬S77¬R58P09Q210R411S612¬P113正しい推論8
(3)
同値変形すると
(((P∨Q)⇒R)∧(S⇒¬P)∧(T⇒¬Q)∧S∧¬T)⇒R≡P∨Q∨R∨¬S∨T.
これは恒真式ではない。例えば
(P,Q,R,S,T)=(0,0,0,1,0) で偽となる。
空欄内容選択肢番号14P015Q216R417¬S718T819誤った推論1
(1)
x∈B なら x∈A∪B⊆C∪D なので、
[20]:x∈C∪D(選択肢 6).
(2)
A∩B=∅ より x∈/A である。また C⊆A なので
x∈/C である。よって
[21]:x∈/A (1),[22]:x∈/C (3).
(3)
x∈C∪D かつ x∈/C より x∈D である。したがって
[23]:x∈D (4),[24]:B⊆D (0).
(4)
A∪B⊆C∪D から、x∈B−D なら x∈C なので
B−D⊆C である。逆の包含を得るには
C⊆B,C∩D=∅
とすればよい。よって
[25]:C⊆B (2),[26]:C∩D=∅ (8).
(1)
例えば
f(x)=xmod3
とすれば f:X→{0,1,2} は全射であり、
g(0)=3,g(1)=1,g(2)=2
となる。
(2)
y∈Y に対して
S={x∈X∣f(x)=y}
とおく。全射性より S=∅ であり、m=minS とすれば
g(y)=m である。m∈S だから
f(g(y))=f(m)=y.
よって f∘g=idY である。
次に y=y′ とし、
T={x∈X∣f(x)=y′}
とおく。f は写像なので S∩T=∅ である。
g(y)∈S, g(y′)∈T より g(y)=g(y′) となり、g は単射である。
したがって空欄は
[1][3][5]={x∈X∣f(x)=y},=g(y)=g(y′),=∅[2][4]=y,={x∈X∣f(x)=y′},
である。
(3)
Y={2,4,6,…},f(n)=2n
とすれば X=Y であり、f は全単射である。このとき
g(2n)=n
なので g:Y→X は全射である。
(1)
任意の x に対して
x∈/X1∪X2⟺(x∈/X1)∧(x∈/X2)⟺x∈X1c∩X2c.
したがって、任意の x∈(X1∪X2)c は X1c∩X2c に属し、
逆も成り立つ。よって
(X1∪X2)c=X1c∩X2c.
(2)
n=k で
(i=1⋃kXi)c=i=1⋂kXic
が成立すると仮定する。n=2 の結果と帰納法の仮定より、
(i=1⋃k+1Xi)c=((i=1⋃kXi)∪Xk+1)c=(i=1⋃kXi)c∩Xk+1c=(i=1⋂kXic)∩Xk+1c=i=1⋂k+1Xic.
ゆえに数学的帰納法により、すべての n≥2 で成立する。