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電気通信大学 情報理工学研究科 情報学専攻 2022年8月実施 選択問題 離散数学

Author

祭音Myyura (co-authored with GPT 5.6 SOL)

Description

  1. 論理関数

    P(x,y,z)=¬{x(y¬z)}P(x,y,z)=\neg\{x\Rightarrow(y\land\neg z)\}

    の連言標準形、選言標準形、真理値表を求めよ。解答で用いる原卷の選択肢番号は 0:x0:x, 1:y1:y, 2:z2:z, 3:¬x3:\neg x, 4:¬y4:\neg y, 5:¬z5:\neg z, 6:x6:\forall x, 7:x7:\exists x, 8:T8:\mathrm T, 9:F9:\mathrm F である(公式 PDF 9 ページ)。

  2. C(x,y)C(x,y)xx を行、yy を列(ともに 1,2,3,41,2,3,4)とする次の格子について、下記の選択肢のうち真となる二命題をそれぞれ選べ。

    図2:(0010010000011000),図3:(0000111100000000),図4:(1001010101011001).\text{図2}:\begin{pmatrix}0&0&1&0\\0&1&0&0\\0&0&0&1\\1&0&0&0\end{pmatrix},\quad \text{図3}:\begin{pmatrix}0&0&0&0\\1&1&1&1\\0&0&0&0\\0&0&0&0\end{pmatrix},\quad \text{図4}:\begin{pmatrix}1&0&0&1\\0&1&0&1\\0&1&0&1\\1&0&0&1\end{pmatrix}.

    選択肢は 0:xyC(x,y)=10:\forall x\forall y\,C(x,y)=11:xyC(x,y)=11:\forall x\exists y\,C(x,y)=12:yxC(x,y)=12:\forall y\exists x\,C(x,y)=13:xyC(x,y)=13:\exists x\forall y\,C(x,y)=14:yxC(x,y)=14:\exists y\forall x\,C(x,y)=1 である。

  3. XY=XY|X\cap Y|=|X\cup Y|X=YX=Y の関係について、証明の空欄を埋めよ。

    公式原卷 PDF 11 ページ に基づき、有限集合の場合の穴埋め手順を独立に要約する(逐語転載ではない)。

    X=YX=Y は基数の等式の [21][21] 条件である。逆向きの [22][22] 条件を示すため、[23]X[24][23]\subseteq X\subseteq[24] と仮定から X=[25]|X|=[25] を得る。互いに素な分解 X=[23][26]X=[23]\cup[26] により X=[27]+[28]|X|=[27]+[28] なので、[28]=0[28]=0 となる。従って X[29]YX\,[29]\,Y、対称な議論で X[30]YX\,[30]\,Y を得る。

    この問の選択肢番号は、0:0: 必要、1:1: 十分、2:XY2:X\cap Y3:XY3:|X\cap Y|4:XY4:X\cup Y5:XY5:|X\cup Y|6:XY6:X\setminus Y7:XY7:|X\setminus Y|8:8:\subseteq9:9:\supseteq である。

  4. 写像 f:XXf:X\to X の像・逆像に関する包含関係を答え、 f1f=ff1f^{-1}\circ f=f\circ f^{-1} が一般に成り立つか調べよ。

  5. L0=2,L1=1,Ln+1=Ln+Ln1L_0=2,L_1=1,L_{n+1}=L_n+L_{n-1} に対し、

    Ln2=Ln1Ln+1+5(1)nL_n^2=L_{n-1}L_{n+1}+5(-1)^n

    を数学的帰納法で証明せよ。

题目描述

考查命题逻辑与量词、有限集合的基数、像与逆像、反例构造,以及 Lucas 数列恒等式的数学归纳法证明。

Kai

問1

含意を消去すると、

P(x,y,z)=¬(¬x(y¬z))=x(¬yz)=(x¬y)(xz).\begin{aligned} P(x,y,z) &=\neg(\neg x\lor(y\land\neg z))\\ &=x\land(\neg y\lor z)\\ &=(x\land\neg y)\lor(x\land z). \end{aligned}

したがって、空欄 11 から 66 の選択肢番号と内容は

(0:x, 4:¬y, 2:z, 0:x, 4:¬y, 2:z).\boxed{(0:x,\ 4:\neg y,\ 2:z,\ 0:x,\ 4:\neg y,\ 2:z)}.

真理値表は

xxyyzzP(x,y,z)P(x,y,z)
TTTT
TTFF
TFTT
TFFT
FTTF
FTFF
FFTF
FFFF

である。よって空欄 77 から 1414 の選択肢番号は

(8,9,8,8,9,9,9,9).\boxed{(8,9,8,8,9,9,9,9)}.

問2

選択肢を

0:xyC(x,y)=1,1:xyC(x,y)=1,2:yxC(x,y)=1,3:xyC(x,y)=1,4:yxC(x,y)=1\begin{array}{ll} 0:\forall x\forall y\,C(x,y)=1,& 1:\forall x\exists y\,C(x,y)=1,\\ 2:\forall y\exists x\,C(x,y)=1,& 3:\exists x\forall y\,C(x,y)=1,\\ 4:\exists y\forall x\,C(x,y)=1 \end{array}

と書く。各図を行・列ごとに調べれば、

図21, 2図32, 3図41, 4\boxed{ \begin{array}{c|c} \text{図2}&1,\ 2\\ \text{図3}&2,\ 3\\ \text{図4}&1,\ 4 \end{array}}

となる。すなわち空欄 1515 から 2020

(1,2,2,3,1,4)\boxed{(1,2,2,3,1,4)}

である。

問3

この同値性は有限集合について成立する。無限集合では、例えば X=NX=\mathbb N, Y=N{1}Y=\mathbb N\setminus\{1\}XY=XY=0|X\cap Y|=|X\cup Y|=\aleph_0 を満たすが XYX\ne Y である。以下の証明では X,YX,Y の有限性を追加条件とする。X=YX=Y は基数の等式の十分条件であり、逆向きでは必要条件である。

XYXXY.X\cap Y\subseteq X\subseteq X\cup Y.

XY=XY|X\cap Y|=|X\cup Y| なら

X=XY.|X|=|X\cap Y|.

さらに

X=(XY)˙(XY)X=(X\cap Y)\mathbin{\dot\cup}(X\setminus Y)

なので、

X=XY+XY|X|=|X\cap Y|+|X\setminus Y|

より XY=X\setminus Y=\varnothing、すなわち XYX\subseteq Y である。対称に XYX\supseteq Y も成り立つから X=YX=Y である。

したがって空欄 2121 から 3030 の選択肢番号は

(1,0,2,4,3,6,3,7,8,9).\boxed{(1,0,2,4,3,6,3,7,8,9)}.

問4

(1)

任意の AXA\subseteq X に対し、

f1(f(A))A,f(f1(A))A.\boxed{f^{-1}(f(A))\supseteq A},\qquad \boxed{f(f^{-1}(A))\subseteq A}.

したがって空欄は , \boxed{\supseteq,\ \subseteq} である。

(2)

二つの集合写像が等しいことを確認すべき関係式は

AX,f1(f(A))=f(f1(A))\boxed{ \forall A\subseteq X,\quad f^{-1}(f(A))=f(f^{-1}(A))}

である。

(3)

これは一般には成り立たない。例えば

X={0,1},f(0)=f(1)=0,A={0}X=\{0,1\},\qquad f(0)=f(1)=0,\qquad A=\{0\}

とすると、

f1(f(A))=X,f(f1(A))={0}.f^{-1}(f(A))=X,\qquad f(f^{-1}(A))=\{0\}.

よって両者は等しくない。

問5

n=1n=1 では

L12=1=L0L25=235L_1^2=1=L_0L_2-5=2\cdot3-5

なので成立する。nn で成立すると仮定すると、

Ln+12LnLn+2=Ln+12Ln(Ln+1+Ln)=Ln+1Ln1Ln2=5(1)n=5(1)n+1.\begin{aligned} L_{n+1}^2-L_nL_{n+2} &=L_{n+1}^2-L_n(L_{n+1}+L_n)\\ &=L_{n+1}L_{n-1}-L_n^2\\ &=-5(-1)^n\\ &=5(-1)^{n+1}. \end{aligned}

ゆえに n+1n+1 でも成立し、数学的帰納法により

Ln2=Ln1Ln+1+5(1)n\boxed{L_n^2=L_{n-1}L_{n+1}+5(-1)^n}

がすべての正の整数 nn について成り立つ。