東京工業大学 工学院 情報通信系 2018年8月実施 微积分
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
H1
f(t)=e−tta−1(a>0) を用いて定義される関数 g(a)=∫0∞f(t)dt と、関数 B(p,q)=∫01tp−1(1−t)q−1dt(p>0,q>0) について、以下の問に答えよ。
-
g(1) の値を求めよ。
-
部分積分を用いて g(a+1) を式展開し、 g(a+1) の値を g(a) を用いて表せ。
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n を正の整数 ( n=1,2,… ) とするとき、 g(n) を n を用いて表せ。
-
B(p,q) に t=cos2θ を導入して、 B(p,q) を θ に関する積分で表せ。
-
p=21,q=21 のとき、 B(p,q) の値を求めよ。
-
B(p,q)(p>0,q>0) の値を関数 g(a) を用いて表現したい。以下の空欄 (ア) 〜 (エ) を適切な式で埋めよ。
t=w2 を導入すると、 g(a)=2∫0∞e−w2w2a−1dw と表現できる。
この関係式を用いると、まず、以下の式が得られる。
g(p)g(q)=4∫0∞∫0∞(ア)dxdy
更に、極座標変換 x=rcosθ,y=rsinθ(0≤r<∞,0≤θ≤π/2) を用いると、以下の関係が得られる。
g(p)g(q)=(2∫0∞(イ)dr)(2∫0π/2(ウ)dθ)
以上より、 B(p,q) は関数 g(a) を用いて以下のように表現できる。
B(p,q)=(エ)
题目描述
对 a>0,令
f(t)=e−tta−1,g(a)=∫0∞f(t)dt.
另对 p>0,q>0 定义
B(p,q)=∫01tp−1(1−t)q−1dt.
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求 g(1)。
-
对 g(a+1) 作分部积分,并用 g(a) 表示结果。
-
当 n=1,2,… 为正整数时,用 n 表示 g(n)。
-
在 B(p,q) 中作代换 t=cos2θ,将其写成关于 θ 的积分。
-
求 B(21,21)。
-
用 g(a) 表示 B(p,q)。请补全下列推导中的四个空格(ア)至(エ)。
由代换 t=w2,
g(a)=2∫0∞e−w2w2a−1dw.
因而
g(p)g(q)=4∫0∞∫0∞アdxdy.
再作极坐标变换
x=rcosθ,y=rsinθ,0≤r<∞,0≤θ≤2π,
得
g(p)g(q)=(2∫0∞イdr)(2∫0π/2ウdθ).
最后写出
B(p,q)=エ.
Kai
問題の解答と詳細な解説
- g(1) の値の導出
g(a) の定義式に a=1 を代入して計算します。
g(1)=∫0∞e−tt1−1dt=∫0∞e−tdt
これを積分すると以下のようになります。
g(1)=[−e−t]0∞=(0)−(−1)=1
よって、 g(1)=1 です。
- 部分積分を用いた g(a+1) の展開
g(a+1) の定義式は以下のようになります。
g(a+1)=∫0∞e−tt(a+1)−1dt=∫0∞e−ttadt
ここで、部分積分法 ∫uv′dt=uv−∫u′vdt を用います。 u=ta,v′=e−t とおくと、 u′=ata−1,v=−e−t となります。
g(a+1)=[−e−tta]0∞−∫0∞(−e−t)ata−1dt
第一項の [−e−tta]0∞ について、 t→∞ のとき e−t の減衰が ta の増大よりも速いため 0 に収束し、 t=0 のときは ta=0 ( a>0 ) なので 0 となります。したがって第一項は 0 です。
g(a+1)=0+a∫0∞e−tta−1dt
残った積分部分は g(a) の定義そのものです。よって、以下の関係が得られます。
g(a+1)=ag(a)
-
n を正の整数としたときの g(n) の表現
-
で得られた漸化式 g(a+1)=ag(a) を繰り返し用います。
g(n)=(n−1)g(n−1)
=(n−1)(n−2)g(n−2)
…
=(n−1)(n−2)…2⋅1⋅g(1)
- より g(1)=1 であるため、以下のように階乗を用いて表すことができます。
g(n)=(n−1)!
- B(p,q) の θ に関する積分表現
B(p,q)=∫01tp−1(1−t)q−1dt に対して、 t=cos2θ と変数変換を行います。
まず、微小量 dt を求めます。
dt=−2cosθsinθdθ
次に、積分範囲を変換します。
t=0 のとき cos2θ=0 より θ=π/2
t=1 のとき cos2θ=1 より θ=0
また、 1−t=1−cos2θ=sin2θ となります。これらを積分式に代入します。
B(p,q)=∫π/20(cos2θ)p−1(sin2θ)q−1(−2cosθsinθ)dθ
積分区間を入れ替えることでマイナス符号を消去し、項をまとめます。
B(p,q)=∫0π/2(cos2p−2θ)(sin2q−2θ)(2cosθsinθ)dθ
B(p,q)=2∫0π/2cos2p−1θsin2q−1θdθ
-
p=1/2,q=1/2 のときの B(p,q) の値
-
で求めた式に p=1/2,q=1/2 を代入します。
指数部分は以下のようになります。
2p−1=2(1/2)−1=0
2q−1=2(1/2)−1=0
これらを積分式に適用すると、 cos0θ=1 、 sin0θ=1 となります。
B(1/2,1/2)=2∫0π/21dθ=2[θ]0π/2=2(2π−0)=π
- 空欄 (ア) 〜 (エ) の補充
まず g(p) と g(q) の積を計算します。変数としてそれぞれ x と y を用います。
g(p)=2∫0∞e−x2x2p−1dx
g(q)=2∫0∞e−y2y2q−1dy
これらを掛け合わせると、二重積分として以下のようにまとめられます。
g(p)g(q)=4∫0∞∫0∞e−(x2+y2)x2p−1y2q−1dxdy
したがって、(ア) は以下の式になります。
(ア) e−(x2+y2)x2p−1y2q−1
次に、極座標変換 x=rcosθ,y=rsinθ を行います。
このとき x2+y2=r2 であり、面積要素は dxdy=rdrdθ となります。
g(p)g(q)=4∫0π/2∫0∞e−r2(rcosθ)2p−1(rsinθ)2q−1rdrdθ
r と θ の項を整理します。
=4∫0π/2∫0∞e−r2r2p+2q−2cos2p−1θsin2q−1θrdrdθ
=4∫0π/2∫0∞e−r2r2p+2q−1cos2p−1θsin2q−1θdrdθ
この二重積分は r に関する積分と θ に関する積分に分離できます。係数 4 を 2×2 に分けます。
g(p)g(q)=(2∫0∞e−r2r2p+2q−1dr)(2∫0π/2cos2p−1θsin2q−1θdθ)
これより、(イ) と (ウ) は以下のようになります。
(イ) e−r2r2p+2q−1
(ウ) cos2p−1θsin2q−1θ
最後に B(p,q) を g(a) で表現します。
上の式の1つ目の括弧内は、与えられた関係式 g(a)=2∫0∞e−w2w2a−1dw において a=p+q,w=r としたものに等しいので、 g(p+q) となります。
2つ目の括弧内は、4) で求めた通り B(p,q) に等しいです。
したがって、以下の関係式が成り立ちます。
g(p)g(q)=g(p+q)B(p,q)
これを B(p,q) について解くことで、(エ) が得られます。
(エ) g(p+q)g(p)g(q)
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