東京工業大学 工学院 情報通信系 2017年8月実施 微积分
Author
思齐塾, 祭音Myyura
Description
H1.
- x を実変数としたとき,任意の実数 α に対して次の不定積分を求めよ.
∫xαdx
- m,n を m≦n である任意の正の整数とし, f(x) は実変数の実数値関数であるとする.
a) f(x) が閉区間 [m,n+1] 上で連続かつ単調減少であるとき,
∫mn+1f(x)dx≦k=m∑nf(k)
であることを示せ.
b) f(x) が閉区間 [m−1,n] 上で連続かつ単調減少であるとき,
k=m∑nf(k)≦∫m−1nf(x)dx
であることを示せ.
- 任意の正の整数 n に対して次の不等式が成立することを示せ.
loge(n+1)≦k=1∑nk1
- 任意の正の整数 n に対して次の不等式が成立することを示せ.
k=1∑nk21≦2
- 任意の正の整数 n に対して次の不等式が成立することを示せ.
logen!≧1−n+nlogen
题目描述
- 以 x 为实变量。对任意实数 α,求不定积分
∫xαdx.
-
设 m,n 是满足 m≤n 的任意正整数,f(x) 为实变量实值函数。
- 若 f 在闭区间 [m,n+1] 上连续且单调递减,证明
∫mn+1f(x)dx≤k=m∑nf(k).
- 若 f 在闭区间 [m−1,n] 上连续且单调递减,证明
k=m∑nf(k)≤∫m−1nf(x)dx.
-
证明对任意正整数 n,
loge(n+1)≤k=1∑nk1.
- 证明对任意正整数 n,
k=1∑nk21≤2.
- 证明对任意正整数 n,
logen!≥1−n+nlogen.
Kai
問題の解答と詳細な解説
- 実変数 x の不定積分
実数 α の値によって、不定積分の結果は 2 つのケースに分かれます。
積分定数を C とします。
任意の実数 α に対する実数値の xα は,まず x>0 の区間で考える。
負の x でも実数値かつ微分可能となる特別な α については,
定義域内の 0 を含まない各区間で同じ公式が成り立つ。
・ α=−1 の場合:
∫xαdx=α+1xα+1+C
・ α=−1 の場合:
∫x−1dx=∫x1dx=loge∣x∣+C
- 関数と積分の不等式の証明
a) 閉区間 [m,n+1] における不等式
f(x) は単調減少関数であるため、任意の整数 k に対して区間 k≦x≦k+1 において以下の大小関係が成り立ちます。
f(x)≦f(k)
この区間で両辺を積分します。
∫kk+1f(x)dx≦∫kk+1f(k)dx
右辺は定数 f(k) の積分なので、次のように計算できます。
∫kk+1f(k)dx=f(k)[x]kk+1=f(k)(k+1−k)=f(k)
したがって、区間 [k,k+1] において ∫kk+1f(x)dx≦f(k) となります。
これを k=m から k=n まで足し合わせます。
k=m∑n∫kk+1f(x)dx≦k=m∑nf(k)
左辺は積分の性質により区間が繋がるため、 ∫mn+1f(x)dx となります。
よって、題意の不等式が成立します。(証明終)
∫mn+1f(x)dx≦k=m∑nf(k)
b) 閉区間 [m−1,n] における不等式
f(x) は単調減少関数であるため、任意の整数 k に対して区間 k−1≦x≦k において以下の大小関係が成り立ちます。
f(k)≦f(x)
この区間で両辺を積分します。
∫k−1kf(k)dx≦∫k−1kf(x)dx
左辺は定数 f(k) の積分なので、同様に計算して f(k) となります。
f(k)≦∫k−1kf(x)dx
これを k=m から k=n まで足し合わせます。
k=m∑nf(k)≦k=m∑n∫k−1kf(x)dx
右辺は積分の性質により区間が繋がるため、 ∫m−1nf(x)dx となります。
よって、題意の不等式が成立します。(証明終)
k=m∑nf(k)≦∫m−1nf(x)dx
- 対数関数に関する不等式の証明
f(x)=x1 とおきます。この関数は x>0 において連続かつ単調減少関数です。
したがって、2) の a) で証明した不等式を利用できます。
m=1 として不等式に適用します。
∫1n+1x1dx≦k=1∑nk1
左辺の定積分を計算します。
∫1n+1x1dx=[logex]1n+1=loge(n+1)−loge1=loge(n+1)
これを不等式に戻すと、題意の式が成立することが示されます。(証明終)
loge(n+1)≦k=1∑nk1
- 逆数の平方和に関する不等式の証明
f(x)=x21 とおきます。この関数も x>0 において連続かつ単調減少関数です。
ここで、 x=0 での発散を避けるため、 k=1 の項を分けて考え、和の部分を k=2 から始めます。
k=1∑nk21=1+k=2∑nk21
後半の和の部分に対して、2) の b) で証明した不等式を m=2 として適用します。
k=2∑nk21≦∫2−1nx21dx=∫1nx−2dx
右辺の定積分を計算します。
∫1nx−2dx=[−x1]1n=−n1−(−1)=1−n1
これを元の式に代入します。
k=1∑nk21≦1+(1−n1)=2−n1
任意の正の整数 n において n1>0 であるため、 2−n1<2 となります。
よって、題意の不等式が成立することが示されました。(証明終)
k=1∑nk21≦2
- 階乗の対数に関する不等式の証明
対数の性質 loge(A×B)=logeA+logeB を用いると、 logen! は和の形で表せます。
logen!=loge(1×2×⋯×n)=k=1∑nlogek
f(x)=logex とおきます。この関数は x>0 において連続かつ「単調増加」関数です。
f(x) が単調増加であるため、区間 k−1≦x≦k においては以下の大小関係が成り立ちます。
f(x)≦f(k)
この区間で両辺を積分します。
∫k−1klogexdx≦∫k−1klogekdx
右辺は定数の積分なので、これまでと同様に logek となります。
∫k−1klogexdx≦logek
これを k=2 から k=n まで足し合わせます( loge1=0 なので k=1 の項の扱いはそのままで問題ありません)。
k=2∑n∫k−1klogexdx≦k=2∑nlogek
左辺の積分を繋げ、右辺を logen! に置き換えます。
∫1nlogexdx≦logen!
左辺の定積分を部分積分を用いて計算します。
∫1nlogexdx=[xlogex−x]1n=(nlogen−n)−(1loge1−1)
loge1=0 を適用して整理します。
=nlogen−n−(0−1)=1−n+nlogen
これを先ほどの不等式に代入することで、題意が成立することが示されました。(証明終)
1−n+nlogen≦logen!
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