東京工業大学 工学院 電気電子系 2017年8月実施 電磁気学2
Author
Zero, 祭音Myyura
Description
図2.1のように、誘電率 の真空中に面積 の同じ形状の平板電極 を 軸上に沿って平行に置く。
電極 と はそれぞれ 、 で固定されており、電極 は外力によって 軸に沿って移動させることができるものとする。
電極 の位置を として、以下の間に答えよ。ただし、平板電極の厚さと端部効果は無視するものとする。
すべての電極で初電荷 0 の状態から電極 と を導線で接続し、スイッチを閉じて導線と電極 の間に電位差 を印加した。
(1) 電極 と電極 それぞれに蓄えられる電荷量 、 を求めよ。
(2) この系が蓄えている静電エネルギーを求めよ。
(3) 電極 にはたらく静電力の大きさと向きを求めよ。
(4) の状態でスイッチを開き、電極 に電荷が蓄えられたままとする。この状態から電極 を移動させ としたとき、この系が蓄えている静電エネルギーを求めよ。
(5) このとき、電極 と電極 それぞれに蓄えられる電荷量 、 を求めよ。
(6) 電極 を一定の速度 で 軸の正方向に移動させると、 を結ぶ導線に電流が流れた。この電流 の大きさと向きを求めよ。
Kai
(1)
(2)
(3)
で, 軸負方向
で, 軸正方向
で,
(4)
電荷保存則より、
スイッチを開いた後のそれぞれの電極間の電位差を とすると、
よって、静電エネルギーは
(5)
(6)
より、
から に向かう向き。