東京工業大学 情報理工学院 数理・計算科学系 2018年8月実施 午前 問A
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GPT-5
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n を 2 以上の整数とする.
n 次実対称行列 A∈Rn×n は異なる固有値 λ1>λ2>⋯λn をもつとし,λi の固有ベクトルを xi∈Rn とする.
ただし x1,x2,…,xn のユークリッドノルムは 1 とする.以下の問に答えよ.
(1) i=j なら xi と xj は直交することを証明せよ.
(2) O∈Rn×n を n 次零行列とし,2n 次実対称行列 B を
B=(OAAO)
と定める.B の 2n 個の固有ベクトルを一組求めよ.
ただし各固有ベクトルのユークリッドノルムは 1 とし,異なる固有ベクトルは互いに直交するように選べ.
(3) 行列 B について,異なる固有値の個数の最小値を求めよ.また最小値を達成するとき,λ1,λ2,…,λn が満たすべき条件を求めよ.
Kai
(1)
Axi=λixi と AT=A より、
λixiTxj=(Axi)Txj=xiTAxj=λjxiTxj.
i=j なら λi=λj なので、xiTxj=0 である。
(2)
Axi=λixi から
B21(xixi)=λi21(xixi),B21(xi−xi)=−λi21(xi−xi).
したがって求める 2n 個は
21(xixi),21(xi−xi)(i=1,…,n).
(1) より {xi} は正規直交系であるため、これらもノルム 1 で互いに直交する。
(3)
B の固有値の集合は {λi,−λi∣1≤i≤n} である。一つの非零絶対値には、相異なる λi を高々 2 個(正負一つずつ)しか対応させられず、0 には高々一つしか対応させられない。従って B の相異なる固有値は少なくとも n 個必要である。
この下界は、A の固有値集合が符号反転で不変、すなわち
λi=−λn+1−i(i=1,…,n)
のとき、かつそのときに限り達成される。n が奇数なら特に λ(n+1)/2=0 である。よって相異なる固有値数の最小値は
である。